蕎麦粉で形作る犬、そばイヌについて十割手打ち蕎麦屋が解説
蕎麦の事典(新島繁 著、講談社)によると新潟県中魚沼郡津南町谷内の庚申講(コウシンコウ)の時に蕎麦粉で形作る犬のことだそうです。
庚申講(コウシンコウ)とは
庚申講については、庚申待(こうしんまち)についてまず知って頂かないと伝わらないので、庚申待からお話します。
庚申待とは
庚申待とは、日本の民間信仰で、庚申の日に神仏を祀って徹夜をする行事である。 宵庚申、おさる待ちなどともいう。 庚申待は通常、村単位など集団で行われ、その集り(講)のことを庚申講、庚申会(こうしんえ)、お日待ちなどというそうです。
話は戻って、庚申講の料理は生臭物を避け、焼き豆腐、野菜、昆布、こんにゃくの煮物を盛り込みにして、3品か7品の料理が並べられるそうです。
庚申講の主食はそばだそうです。
蕎麦犬(ソバイヌ)とは
そばを打ったあとの余りの粉で犬の形を作ってできたものを蕎麦犬というそうです。
蕎麦犬をとっておき、蕎麦を食べて当たったりしたときに焼いて食べれば治ると言われたそうです。
以上、蕎麦犬についてお話しさせて頂きました。
まとめ
蕎麦犬とは、庚申講の時に蕎麦で形作る犬のことでした。
庚申講(コウシンコウ)とは、庚申待の村単位の集まりのことでした。
庚申待(コウシンマチ)とは、日本の民間信仰で、庚申の日に神仏を祀って徹夜をする行事のことでした。
以上、蕎麦犬について解説しました。